それからさらに一時間くらい経過したのだろうか。 出てきたのは隼人がよく使っていたゲーム、ワックス、スプレー、カラコン、それとキレイな教科書たち。 どれも懐かしいものだけど、思い出に浸っている時間はない。 「いったいどこにあるのよ」 飾ってある写真の中で笑っている隼人に言ってみるも、答えてくれるわけがない。 もしかして、捨てた? もしそうだったら最悪なんだけど。