オレのパーカー着ろよ。






「わかった。あたしが今日現像してくるよ」



「ほんとか?サンキュー。オレ真人に呼ばれてるんだよ、今日」



めんどくせぇ、なんていいながらも、ちっとも嫌じゃなさそうなお兄ちゃん。



真人さんのこと好きだもんね。


「じゃ、オレ行くわ」


「うん。ばいばい」



お兄ちゃんは廊下を走って行ってしまった。



あたしは少しドキトキしていた。






久しぶりに、隼人の部屋に入ることになったのだから──────