オレのパーカー着ろよ。






屋上についてから、今日の朝のことを叶多に話した。


叶多は相づちをうちながら、考えるように聞いていた。



話終えてからしばらくして、叶多が口を開いた。




「美亜は、どう思ってんの?」



どう思ってる……?


それは一体、なにについてなのだろうか。


首を傾げるあたしに、叶多は言った。




「あいつらが美亜と陽太さんを狙ってる双子だと思う?」




宮岸と……蓮が……?



あのふたりが、あたしを狙う────?



「思わない」



はっきりとあたしは断言した。