オレのパーカー着ろよ。




「美亜」


グッドタイミングか、バッドタイミングか……よくわからないタイミングで、叶多に呼ばれた。


叶多のほうに駆け寄ったが、宮岸はこちらを見なかった。



「なに?珍しいね」


「あぁ。陽太さんが、やっぱ今日は無理って。なんの話だよ?」



今日は無理─────か。



少しホッとした。



きっと、用事が入ったんだろう。


総長は忙しいから。