「早くいつもの場所に来い。もう、揃ってる」 「あーい」 パチンッと閉じたケータイ。 もう、使って1年になるのだろうか。 あの頃のまま、あの時を忘れないようにするためにかえてないケータイ。 ぼろぼろだけど、そのぶん、思い出はたくさん詰まっている。 オレと隼人と玲於。 三人で買った、色ちがいのケータイ。 「……よし。行くか!」 ポケットにしまい、オレは走った。 急がないと、怒られるから。