『兄貴のオレがっ…しっかりしないとな…。美亜が頼れんの……オレしかっ…いないから…』
『……陽太…。無理、すんなよ』
『しねぇよっ……』
あたしの前でいつも笑ってるお兄ちゃんは、ほんとはこんなにも弱くて、もろかった。
あの笑顔は無理矢理つくってたことに、どうしてあたしは気づかなかったんだろう。
あたしは自分のことばっかりで、周りが見えてなかった。
『お兄ちゃん……ごめんっ…ごめんっ…』
小さくあたしは謝り続けた。
お兄ちゃんの辛さに気づいてあげれなかった。
お兄ちゃんがこんなにもあたしを思ってくれてるなんて知らなかった。

