『……やだ。外、行きたくない』 『いつまでも部屋にとじこもってたって仕方ねぇだろ』 『お兄ちゃんは……隼人が死んで悲しくないの!?なんでそんな平気な顔しているのさ!』 そう言ったあたしに、お兄ちゃんは黙ってた。 なにを言ってくるのかと思ったら、 『外、行くか』 笑顔でそう言ってあたしを連れ出した。 あのときのあたしは、お兄ちゃんのことをヒドイと罵っていた。 隼人が死んでも悲しまない、って軽蔑もしていたのかもしれない。 だけど、お兄ちゃんだって辛いんだって、知ったときがあった。