スクールバッグを持っているということは、帰るのだろうか。 あれ? てか、さっき教室にいたっけか? いなかった。 ってことは、あたしが叶多と話してる間に用事から戻って来たってことね。 「────あぁ。それならさっき、聞いた」 だんだんと近づいてくる宮岸は、電話に集中しているせいか、あたしに気づいていない。