サー、サー。

桜の花びらがひらひらと散りゆく。

今年もこの何とも言えない清々しい空気の季節がやってきた。

そう、春。

四季がある国ってあんまりないんだよね?

全然知らなかった。

そしてその桜の花びらが散りゆくのと同時に俺は新たな学校の門を抜ける。

貝瀬裕太(かいせゆうた)、15歳。だが今年16歳の代。
俺は名字が珍しいから名前は程々居る名前にしたかったのとただ画数が丁度「裕太」がよかったんだと。
まあ適当な名前。
身長は177cmで勉強はあんまりけど運動は出来ると思う。
ってか大好きでバスケットボールやってる。
恋人がバスケットボールでも良いくらい。気持ち悪いな、俺。ゲイのレベル超えたわ。
まあノリも悪い方じゃなく連んでるやつらもノリが良いやつが多い。
だけどそんなやつらと卒業してからって言ってもまだ2、3週間会ってない。
バスケがやりたい一心でうちの中学校から1人も行かないこの高校のスポーツ科を選んだからこれからも電車か連絡取らなきゃ会えないな。
そして全員クラスは男子。ってかその科自体が男子しか居ない。
まあ泥臭い3年間を過ごすんだろう。
何かそういう青春とかいうやつ憧れるわ。
そんな3年間になれますように!