次の日の放課後、私は男子バスケ部の仮入部に来ていた。
キュッキュッー…
バッシュのスキール音。
私の大好きで落ち着く音。
「あなた、仮入部の子?♪」
「うわぁっびっくりしたぁっ‼」
いきなり綺麗な女の人に話しかけられてびっくりした。
「ご、ごめんねぇっ!驚かすつもりはなかったんだけど…」
明るめの茶髪でロングヘアーをポニーテールでまとめていて、目が大きくて、透き通るように白い肌ー…
すごい綺麗な人だなぁ…
「あ、いえ、大丈夫ですっ!」
綺麗すぎてガン見してしまう…
「ほんとごめんねぇー…
仮入部の子…だよね?
私は男子バスケ部のマネやってる
倉山 愛子ですっ!
恋愛の愛に子供の子って書くけど
あいこじゃないよ?あこだからね!」
「あ、はい!
バスケ部のマネの見学に来ましたっ。
田中ゆりです!
よろしくお願いします!」
「田中ゆり…?
もしかして、田中キャプテンの
妹ちゃん!?」

