だから拓ならもっといい女に惚れるハズだ!
いや!林はいい女だ!
でも拓のタイプじゃない!
よーし落ち着け~…
朝から何を妄想してんだか…
「お前なに汗かいてんの!?」
拓が驚いた顔をしてこっちを見ている。
あ 汗?
手を額にくっつけると
水でも被ったかのような大量の汗をかいていた。
「そんなに汗かくとか、どんな妄想してんだよ…お、お前まさか俺が林のこと好きとか考えてねぇだろうなぁ!!?」
なっ…図星だ!
そうだよ、そのとおりだよ篠原くん…
「はぁ~、言っとくけどぉ俺今までのお前の好きな女タイプとか思ったことねぇかんな!」
「わかってるっつーの!」
あ゛~!じゃぁ誰かくらい教えてくれよ!
そしたらこんな心配もしなくてすむんだよ!
どうか林じゃありませんように……!
