渋々と腰を上げた女は
「また明日ね」
といやらしく醜い女の顔でそう言って帰っていった。
パタンと閉まったドアをじーっと見つめる。
「明日…か。」
どうでもいい奴との明日なんてどうでもいい。
だけど、俺とアイツの明日はいつ壊れるのか分からないくらい脆いもので、いつも、いつだって不安なのは俺だけで。
「俺…なにやってんだろうな。」
こんな気持ちの理由を知りたくなくて
こんな気持ちは初めてで
胸が痛くて、飯食ってるときも風呂に入ってるときでも、暇があれば、隙があれば、俺の心の中にいつも入ってくる。
その度にうずく胸を押さえる。
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