「ああ、あの世界的に有名な画家兼投資家の野崎由憂と、レストランから始まって今ではファッション業界にまで活躍しているタヌ…じゃない、野崎一のとこの」 「お前、今タヌキって言い掛けただろ」 「空耳よきっと」 ヘラッと笑った女は、コンクリートに腰を下ろして、なぜか俺にも座るよう促す 俺は時計を確認して、仕方なく座った 女の正面 1メートルほど距離をあけて 「野崎の坊ちゃんがサボリなんていいのかしら?」