涼川の隣に腰を下ろし、やっぱり触れられない髪に指を通らせる




「最近、よく髪に触れるわね」



「……」



「本体のわたしを触ればいいのに」



「…お前が戻ったらな」



「……」




涼川は、最近よく表情を曇らせる



他愛もない会話をしてるときは笑うのに、沈黙が訪れると、少し眉間にしわが寄る



なにかに耐えるような表情になる