本当に何気なく放った言葉



しばらく待っても涼川が何も言わないから、自分の発言に気づいた




「……今の、“お前が居ることが当たり前になってる”ってことだからな。勘違いするなよ」



「…別にしてないけど。なにその訂正」



「~~っ!」




ケロリと言い返された言葉に恥ずかしくなった



…気にするんじゃなかった




「そ、う言えば」




無理やり話題を逸らしてみれば、涼川は夜の海に視線を移した