「屋敷はこの近くだから、今度はそっちにもおいで。美織のアルバム見せてあげる」
そう言って、春馬さんと沙夜さんは帰って行った
涼川は、またベッドに座って自分の身体を眺めている
「…兄さんは、すごくすてきな人なの」
「あぁ、そうだな」
「あの人の娘であるわたしを育ててくれた。自分だって、ひどくあたられてたのに」
「……なぁ」
「なに?」
「身体に、戻らないのか?」
「…戻りたいけど、戻れないの」
「なんで…」
「わかんない。多分気持ちの問題なのかも」
「…どうすんだよ」
「その内戻れるはずよ。だから、今の状況を楽しもう!…ね?」