眠った彼女はよく喋る





「…お前の兄貴…」



「沙夜ちゃん曰わく、“シスコン”らしいわ」



「……」




ベッドに腰掛けている涼川は、クスクス笑っている



春馬さんは深呼吸をして、また真剣な表情でこっちを向いた




「ごめんね。話がズレた」



「いいえ。あの…、先程“僕の部屋で育てていた”と…」



「ああ、女と親父は同室だから、そこに置くのはかわいそうだった。


女と親父…、あの2人は、僕という存在も、美織という存在も忘れて、仕事と恋人の為に生きるようになってたからね。


美織はまだ夜泣きをする頃に来たから、僕のベッドで一緒に寝ていた。


物心つく頃に、離れて寝ようと思ったんだけど、泣いて離れなかったんだ。ねぇ沙夜」



「えぇ」