「女の態度はひどいものだった。我が物顔で屋敷を歩いて、親父を良いように扱って。実の娘の美織には、見向きもしない」
「え…?では、誰が美織さんを…?」
「僕の部屋で育てていた。数人のメイドさんを付けてね。女の態度にみんな腹を立てていたから、美織は僕しか見る人が居ないだろうと思ったんだ。
でも、メイドさんの中にも子どもを持つ人はいてね。美織を見て表情を緩ませて、女と親父以上の愛情をかけて育てた。
1年ごとにアルバもあるんだよ。今度屋敷に来たらいい。本当に美織はカワイいからね。特に…」
「春馬。今はその話をしないの」
らんらんと目を輝かせた春馬さんを、沙夜さんがそっと窘める

