眠った彼女はよく喋る





「この通り、美織は今眠っていてね。事故の傷は完治してるんだけど、目を覚まさないんだ」



「…父は4ヶ月前に事故に遭ったと言ってましたが、なぜ…?」



「4ヶ月前に事故にあったのは本当だ。……あまり公にはされてないんだけど、僕は美織の実兄ではなくてね」



「え?」



「血のつながりは、半分だけどあるよ。…異母兄妹なんだ、僕たちは」



「…異母、兄妹…」



「そう。親父の浮気で出来た子どもが美織。それがわかった僕の母は心労が重なって、亡くなってしまった。

そのすぐ後、ちょうどいいと言わんばかりに、女がやってきたよ。生まれて間もない美織を抱いてね」




春馬さんは、グッと何かに耐えるような表情をした



沙夜さんは、春馬さんの手に、自分の手を重ねる