眠った彼女はよく喋る





「はじめまして。美織さんと婚約させていただいている、野崎瞬です」




そう愛想良く挨拶をすれば、2人とも立ち上がって礼をした




「はじめまして。僕は美織の兄の春馬です。こっちは妻の沙夜」



「はじめまして」




俺も礼をすると、2人とは反対側のイスに座るよう勧められた




「…瞬君でいいかな?」



「はい」



「今日はどうしたんだい?」



「この近くに、友人の別荘がありまして。まだ涼川さんとお会いしたことがなかったので、失礼だとは思ったんですけど…」



「…あぁ、いいんだよ別に。君の婚約者にと頼んだんだから」




そう言って、春馬さんはふんわりと優しく笑った



隣の沙夜さんも、微笑んでいる