「入らないんだ」 「――っ!?」 真後ろにいた、涼川 いつもの快活さはなく、少し表情が陰っている 「驚かすなよ…」 「気付かなかったのは君だよ。それより、入らないの?」 病室の扉を指さして、涼川は俺を見る 「中に誰か居るし」 「兄さんと義姉さんだから大丈夫」 「……」 仕方なく、扉を数回ノックして中に入った 広い個室の大きなベッドには涼川は眠っていて、傍らに座っている男女がこっちを向く 「…君は…」