「あるある!大アリ!お前にはすげーいい情報!」



「言え」



「涼川財閥のことだ」




……なかなかだ



聞いてやらないこともないな



俺は大人しく席に戻ると、向かい側に座る真悟を睨む




「涼川のなにについてだ?」



「ご令嬢についてだよ」



「…教えろ」



「3ヶ月前つっても、もう4ヶ月になるけど、あそこのご令嬢、事故ったろ?」



「あぁ」



「入院してる病院が別荘の近くにあるんだよ」



「……」



「あとわかったことだけど、あっこ、色々家庭内事情が複雑みたい」



「どういう風に?」