「…お前、親父に毒吐いたんだな」




肩を震わせて笑いを堪えている涼川の方を振り向く




「だっ…、フッ…、クク…。アハハハハ…!」



「笑う要素、無かっただろ」



「そんなことあったなーって」



「……忘れてたのか」



「だって酒臭かったし。でも、いい方に転んだじゃない」



「…そうだけど」



「あー、いいわ。やっぱり君は楽しめそう。これからよろしくね?…瞬」




そう言って妖艶に微笑んだ彼女は、何とも言えない色香を放って、不覚にも、またドキッとしてしまった