「一方的に知られているのが気に食わないだけだ」



「ある程度は話してあげるけど、スリーサイ「聞くかボケ」



「つまんないね」



「……」



「いいわ、なにが知りたい?」



「名前」



「君の下の名前は?」



「……瞬」



「わたしは涼川財閥の長女、涼川美織。年はあなたと一緒で17の2年生。身長は160くらい。これでいい?」



「涼川財閥……」



「社長はホテル経営をしてて、夫人はインテリアコーディネーターと女優をしてるの。だから1年に数えるほどしか家にいないわ」