きみと…(恋愛短編集)

「沙織…どうしたの?」
怒ってるから当たり前なんだけど…
耀太の態度や声が心なしか冷たい。

「あ…あのね…」
あたしが言葉を発する前に人差し指であたしの口を塞いだ。

「中入って…
話はそれから」
そう言って人差し指をはずし部屋の中へと入れてくれた。


「あ…あの…この間はごめんなさい… あたし…なんにも知らなくて…ついカッとなって…」

思った事って中々うまく言えない…
性格とプライドが邪魔して素直な言葉が出てこない…