きみと…(恋愛短編集)

公園に着いてまず伊吹くんがとった行動はブランコに乗ることだった。
つられて私も空いてるブランコに乗る。
キーコ…キーコ… しばらく揺らした後だった。
彼がおもむろに

｢真希が何でうちに来るなって言ったか分かる？｣

出てきた言葉は 私に対する質問
だから私は

｢そんなの分かるわけないじゃない!!
学校に迎えに来ればすぐ帰れだし… この間も車まで送ってはいさよならだよ!?


私… 真希くんに何て思われてるか… 分からない…｣

ヒステリックに怒鳴ったにも関わらず伊吹くんは冷静にこう言った。

｢それはたぶん… 真希も同じだと思うよ？
……… 少し昔話しょうか？｣

そう言って何かを思い出すように伊吹くんは真希くんの過去を語った。