東北地方ということもあり、桜は最近 やっと咲き始め、ピンクの華を 散らしていた。 やっと履き慣れてきたローファーで 駐輪場への道を歩く。 ふと、真生が顔を横へ向けた。 真生の視線の先には体育館でシャトルを 打つ生徒達がいた。 「知歌さ、高校でバドやらないの?」 「…うん、やらないよ」 私は中学の頃、バドミントン部に 入っていた。 純粋にバドが好きで、部活には熱心に 参加していた。