放課後。 荷物をまとめたクラスメートが次々に 教室を飛び出していく。 大半が部活動の生徒で、私はそれを ぼんやりと見ながら荷物を入れていた。 「知歌、帰ろっ!」 目の前にはにこにこと笑う真生がいた。 「…あれ、部活は?」 「今日はOFFだよ〜」 どうせ真生のことだ、家に帰ってからも 熱心に小説の内容を考えるんだろうな。 私達は荷物を持って教室を出た。