「何回断ったら気が済むのさ、柏木…」 朝、登校してからというもの、私は 隣の席の男子、柏木誠(かしわぎまこと)に 絡まれている。 ―こんなに焦るんなら、休み中に 宿題やればよかったのに…。 「…連休中は何してたのさ…」 「えっ、遊びにゲームに 決まってんじゃん!」 「…」 呆れることしかできない。 自業自得じゃないか。