―彼氏と彼女―





 ―――ああ、そうですか。

 もう黙ってます。



 私が黙ると彼女は苛ついたのか舌打ちした。


 ……女の子に舌打ちされたの初めてなんですけど―――…(泣)




「――まぁいいわ。

 とにかく……それを何とかしないとね」


 立ち上がり上から私を見下ろすとフンと笑い、

「―――行くわよ」

 腕を捕まれた。




「ど、どこに…!」

「ついて来れば分かるわ」



 ……ええぇぇぇ! 怖いんですけど!?



 あまりの勢いに黙ってついて行くしかなくて。

 ひたすら歩いていると、繁華街に出た。