―彼氏と彼女―





 あれから2ヶ月。



 冬休みが終わり、三学期が始まった。


 期末考査があと少しで始まるけど、私は自信があった。






「沙智! 今日みんなでカラオケ行かないか?」


 小林君がカバン片手に私の席に来た。



「ごめんね、今日は帰るわ」


 私が断ると拗ねたフリをしてそのままみんなの元へと向かった。






 あの告白が嘘のように、私と小林君は変わらず友達のまま。

 小林君も、「俺のことはいいから、沙智が早く元気になれ」と言ってくれてる。


 それに甘えさせてもらってる私は、きっと、ズルい女だ。