「タカ君は勉強で忙しいの!

 つけ回すのはやめて」


 眉間にしわを寄せてる彼女は、そんな姿でも可愛い。




「どうしても今日話したいの」


 私の言葉に、いい加減イラついた女の子は声を荒げた。




「懲りないわね!

 あんたみたいなモサイ女はタカ君のタイプじゃないって言ってるの!

 私っていう彼女がいるんだからいい加減諦めなさいよ!」




 ……彼女の言葉に、鼻がツンと痛む。



 でも―――



「……それでも、彼に伝えたいの」