二カッと笑った小林君が、


「まだ喧嘩して三日だろ?
 そんなにへこまなくても大丈夫だろ!」


 彼なりに励ましてくれたらしく、今度は優しく頭を撫でてきた。



 私は教室だということを思い出し、顔を真っ赤にしていると、


「それとも、もしかして別れたのか?

 それなら……放課後デートするか」


 耳元に寄せた彼の言葉に固まってしまった。





「……お断りします」


 やっと出た言葉に、小林君はゲラゲラ笑うと友達の元へ行った。




「はぁ…」



 また小さく溜め息を吐いて、頭を抱えた。