「……じゃ、そろそろ帰ろうぜ。宿題の量ハンパねぇし」


 言ってすぐ伝票を持つと、そのまま先に行ってしまった小林君。

 私は慌てて荷物をまとめて追いかける。




「ありがとうございました」



 私が追いついた時にはすでに会計は終わってしまっていて。

 先にお店を出てしまった彼を追いかけると、店員さんが笑顔で頭を下げた。




「いくらだった?」


 彼に金額を聞くけど、彼はいらないと言ってスタスタ行ってしまう。



「だ、だめだよ! ちゃんと払うから…」



 小林君は私の言葉に振り向き、


「今日は俺の買い物に付き合わせたんだから、お礼くらいさせろ」