―彼氏と彼女―





「こんくらい軽いだろ、普通。

 女子は甘いもん別腹だって言うじゃん」



 もう一つ長いスプーンを貰い、生クリームを口に入れる小林君。


 確かに別腹だけど……量が尋常じゃないんです。


 言わずに、ストレートティーで甘さをごまかした。








「ふーん。 タカ君はそんなにモテモテだったんだ」

「そうなの。 成り行きで私と付き合うことになっちゃったけど、多分、今の高校であの子と出逢って……」



 恋に落ちたんじゃないかな、と。


 それなら、邪魔者は私だ。