「タカ君、あの子達知り合い?」
女の子も私達に気付いて広瀬くんの腕を不思議そうに引っ張ると、彼は何も言わず、私達の横を通り過ぎて行った。
彼女の手は、彼の腕に置かれたまま。
「もしかして地元の友達?
あの彼女」
「違う…」
「あ、じゃあ彼氏の方か?」
「違う」
あ?と小林君は私を不思議そうに見下ろす。
私は小さくなる彼の後ろ姿を見ながら、
「私の彼なの」
消えてしまいそうな声で伝えた。
「は? えっ? ええ??」
私と彼を交互に見る小林君。
.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…