「イチゴ……いいかもな」 「あまり手間かからないし、実もたくさんできるんだよ?」 ……うん。ピッタリだよ! 私は嬉しくて小さく手を叩いた。 「早速買いに行かなきゃ!」 「買うって…」 「鉢植えがいいんでしょう? 今から植えるんだと多分間に合わないから、ある程度育ってるのがいいと思うんだけど」 「あ、そうか」と彼は頭をくしゃっとして、小さく 「ありがとな…」 と呟いた。 .