「そう、それそれ」



 口元に人差し指を立ててシッと言うと、彼は慌てて口を押さえた。



 空いてる席で本を広げ、小林君のお母さんの誕生日を聞くと、パラパラと探し始める。






「――――これだ!」


 二人で広げた箇所をマジマジ見る。





 12月27日の誕生花

 苺の花 花言葉《尊敬―愛》



「……ピッタリじゃない…?」



 私の言葉に、小林君も小さく「うん…」て頷く。