中には受験を控えているらしい三年生が結構いた。


 私は邪魔にならないように静かに棚に行くと、


「365日の花言葉が書いてある本があるから探して」


 周りに聞こえないように小林君に伝えると、そのまま本棚を探し始めた。

 彼も私のしたいことが分かったのか、黙って本棚を見た。







 確か前に遊び感覚で見ていた記憶がある。

 花壇に植える花を選ぶのに使ったんだよね、確か……。



 それは、そんなにかからずに見つかった。



「―――宮田! あったぞ」


 ……声が大きいです。