「なぁ、どうしたんだよ!」



 小林君はどこに連れて行かれるのか分からないせいか、ちょっと慌ててる。

 私はその質問には答えず、下駄箱で靴から上履きに履き替えると、彼の腕をまた掴んでそのまま歩き始めた。


 彼はもう、一言も発しなくなっていた。









「…ここって……」


「失礼します」



 私たちがたどり着いた場所は、図書室。