次の日の放課後。

 私は約束通り、小林君に学校の花壇を案内しながら、どんな花がいいのかイメージを聞いていた。





「ピンクとかは?」

「う〜ん」

「白もキレイだよね」

「…………」


「……お母さんて、どんな人なの?」



 なかなかイメージのまとまらない彼に、とりあえずお母さんの話を聞くことにした。

 すると、小林君は笑いながら、


「すげーパワーある人!
 俺んち四人兄弟なんだけど、オヤジよりお袋の方がこぇーの」



 「怒ると角が本気で出る」なんてケラケラ笑ってる。