「それで、来週入院の手続きの為に病院に行ってくるんだ。


 だから、来週は会えない。


 なるべく早く帰るつもりだけど、手術の説明も受けるからどう考えても一泊くらい…」



 俺の説明を聞きながら、彼女は俺のシャツを思い切り引っ張った。


 俺はそれを無視して話を進める。



「一泊くらいしないといけないけど、すぐ帰ってくるから待ってて」



「…………え……」







 ヤバい。

 その表情―――キスしたい。




「え…? え…っ?!」


 彼女は顔を赤くすると、狼狽え始めた。