「ちょ、ま、待って…!」 「……葵さん」 「スト――ップ! ストップだってば…っ」 視線の先には、先ほどの会話のカップルだと思うけど。 その姿に、俺は瞬きを数回してしまう。 小学生と、……高校生…? 目の前には、座り込んで伸びてくる手を必死に避けようとする高校生くらいの女の子と、膝立ちで女の子に襲いかかるような姿の小学生くらいの男の子がいた。 ―――この二人がカップル? .