「―――鷹臣くんのバカ!」







 泣きながら立ち去る沙智を引き留める手は空振り。


 後には絵里の冷たい視線と隣の苦笑いのタダシと俺だけが残った。





 ……何がいけなかったんだ…?







 それは、夏休みのほんの一瞬の出来事―――…。