―――合格発表の日。 誰よりも一番に伝えたのは、彼女だった。 「受かった」 言った俺に、今まで見たこと無い笑みで「おめでとう」と言った彼女。 ……俺はもう、認めるしかなかった。 彼女に惚れてるという事を。 そして、卒業式の日――― 彼女は何故か、俺と目を合わさない。 よそよそしいままの彼女。 もしかしたら、このまま卒業と同時に俺達の関係を終わらせようとしてる―――? ……そんな事、させない。 .