絵里ちゃんと他愛もないやり取りをして、私はまた机に向かう。


 彼も今頃は、勉強してる頃かな…。







 気持ちを確かめ合ってから、もう三ヶ月。


 今までの一年が嘘のように私達の距離は縮まった。


 でも……。

 たまに、だけど。無性に寂しくなる時がある。



 あの頃のように、明日になったら彼は私に笑いかけてくれないかもしれない……とか、思ったりして。




 そんな夜は、声が、聞きたくなる。



 彼の、低くて淡々と話すあの声を、聞きたくなるの……。







 ―――電話、しちゃおうかな…。