私は千切れんばかりに頭を上下に振る。



「わ、わたし、英語と国語得意だから!

 ……任せて!」



 私の必死の言葉に、彼は吹き出しながら「じゃー、よろしく」と、笑顔で言ってくれた。


 ……この時間だけで笑顔を二回も見れた…!






 私はこの時、調子に乗ったのかもしれない。


 あまりの逆上せ具合に、脳までおかしくなったのかもしれない。

 ……じゃなかったらあんな事を言う訳ない。







「広瀬君……好きです」