目の前には、葉の無くなった木が広がる、公園。


 ここは、初めて広瀬君とケンカした……別れを告げた、公園だった。







 真っ白な公園には人影はなく―――私だけだった。











 ………馬鹿みたい。



 私は“彼は私を好きじゃない”と言いながら、少しは期待してたのかな……。もしかしたらって。





 小林君……やっぱりダメだったよ。


 彼は、私じゃない人を選んだ。


 私を求めてはくれなかった。