あまりの必死な声に、彼は勢い良く振り向いた。



「あっ…あの…っ」



 どもりながら何かを伝えようとする私の頭は真っ白。

 私自身でさえも、次の言葉がなんなのか解ってない。




 私が言いたいことが何なのか解らない彼は、困惑した表情。



「え、と……もし良かったら、私、勉強教えようか?」



 言い終わった後、自分の言った言葉にビックリした。




 そんな私を、彼は目を見開いて見ていた。