「ふっ ……バーカ!」 ………鼻で笑って暴言まで……(泣) 小林君はくしゃっと顔を崩すと、 「次の考査は俺が抜く! 恋に浮かれるお前に負けるわけ無いからな」 言いながら、また私の頭をグシャグシャにする。 「……ごめんなさい」 「謝んなよ! 惨めだろー」 どこまでも明るく話す彼に、私も暗い顔は出来ない。 顔を上げて、 「好きになってくれて、ありがとう!」 感謝の気持ちを伝えれば。 「良くできました」 と、今度はちゃんと頭を撫でてくれた。 .